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2006年1月27日 (金)

うつ病についてQ&A

私がかかっている「うつ病」についてわかりやすい資料があったので説明します。

Q:うつ病とはどんな病気ですか?

A:心が疲れたために気分が憂鬱で元気がでない状態が続く(普通2週間以上)場合を「うつ状態」といいます。人は自分にとって大切なもの(対象)を失ったときなどに(心理的原因)悲しみ、空しさ、気力の低下を感じます。それが体の症状としてでることがあります。たとえば、不眠、頭痛、心臓がドキドキする、疲労感、食欲不振等・・・・・これがうつ状態です。

Q:なぜ、うつ病になるのですか?

A:健康な人なら失った状態を糧にして新たな現実を受け止めていくといった形でうつを克服します。ところが、几帳面でまじめな性格の人が過去の失敗にこだわり立ち直れないことがあります(性格的素因)その他には職場の人間関係のトラブルや、家庭内での夫婦間や親子間での争い(環境的要因)からストレスや慢性的な疲労がたまり、身体のバランスを崩した状態がうつ病の発症につながることもあります(身体的要因)、また、脳梗塞や甲状腺機能低下症などの身体的病気からうつ病が発症することもあります。

Q:うつ病って具体的にはどのような状態になっているのですか?

A:脳内の情報伝達は神経細胞間の接合部(シナプス)を介して行われます。この情報伝達が阻害されるとうつ病になると考えられています。抗うつ薬がこのアンバランスな状態の改善に役立つと言われています。

Q:うつ病の症状にはどのようなものがありますか?

A:自覚症状と周囲が気づきやすい状況があります。

・自覚症状:

「気分の低下」「意欲の低下」「思考の異常」「不安・焦燥」「睡眠の異常」「身体的異常」

・周囲が気づきやすい状況

「外では動けるようなのに家では横になることが多くなった」「『取り返しのつかない過ちを犯した』とか『不治の病にかかった』と思い込んでいる」「何にも興味を示さなくなった」「てきぱきとやれなくなった」「セックスに消極的になった」「急にやせてきた」「暗い表情で笑顔が見られなくなってきた」

Q:どこへ相談にいけばいいでしょうか?

A:まず精神科か神経科を受診しましょう。身体的診察、検査で異常が発見されないような場合、かかりつけ医や内科医等がうつ状態やうつ病を疑い、精神科や神経科の受診をすすめられるでしょう。これらの科では気軽に相談に乗ってくれるので、あなたのつらい話を聞いてもらえるでしょう。

Q:どのような治療をするのですか?

A:一時的に職場から離れゆっくりと休養をとることをすすめます。そして要因に応じて対応していきます。家族や職場の理解も不可欠です。責めたり、励ましすぎるのはかえってマイナスになるので気をつけましょう。

Q:治療に使われる薬にはどんなものがありますか?

A:主に抗うつ薬が使われます。このほか抗不安薬、睡眠薬なども併用することがあります。更年期のうつ病では女性ホルモンが効く場合もあります。

Q:薬はどのくらいの期間飲めばよいのですか?

A:個人差はありますが、あくまでも目安です。

1.急性期治療:症状をすっかり取ることが目標、薬があうと2週間くらいで効く。順調ならば3ヶ月くらいで症状はほぼ消える。

2.継続治療:症状が消えたら、その状態を安定させることが目標。6ケ月前後続けるのが一般的。

3.維持治療:リバウンドの危険が高い場合、その予防のために治療を続ける。期間についてはいろいろな説がある。

Q:副作用が心配です。

A:副作用ではないかと気になったら、主治医に知らせてください。副作用かどうか判断し、適切な対策を考えてくれるはずです。副作用だと思い込んで、自己判断で薬をやめたり減らしたりしないでください。うつ病の症状を副作用と間違えることがときどきあるからです。特に高齢の方は、副作用が出やすいものです。

主な副作用

・眠気、頭がボーっとする

・立ちくらみ、ふらつき

・目がぼやける

・口が渇く

・吐き気、胃がムカムカする

・脈が速くなる

・手の規則的なふるえ

・便秘、尿が出にくい

・生理が不規則になる、乳汁が出る

Q:通院で治りますか?入院が必要でしょうか?

A:ほとんどのうつ病は外来治療でよくなります。が、次のような場合は迷わず一時期入院することが必要です。

・自殺の危険が高い

・食欲低下や不眠などで衰弱している

・症状が重い

・副作用が強くでて、十分に薬が飲めない

・家庭環境と切り離さなければ安静にできない

また、薬による治療が難しい時には「電気けいれん療法」が用いられることがあります。

Q:どのような人がうつ病になりやすいのでしょうか?

A:特に生真面目で、完全主義で、責任感が強く、なにかものを頼まれてもノーと言えない、他人の評価を気にする人(執着性格、メランコリー型等)は社会的にも尊敬されますが、家でもいい父親や母親であろうとしたり、模範的家族の一員であろうとすると、きっとどこかで息がつまってしまいます。家族や社会から重い責任と負担を背負い込み、うつ病を発症するきっかけとなることも考えられます。またはっきりとした原因もなく、周期的に落ち込むタイプ(循環気質)の人もいます。

Q:部下がうつ病になりました。どのように接していけばよいでしょうか?

A:まず治療につなげることです。家族が発病に気がついていなければ、家族と連絡を取り合い、仕事の負担を減らすか、病状によっては職場から一時離れ、自宅療養できる環境を作ってあげることです。患者さんには休んでも会社の運営には支障のない体制が作れることを強調します。患者さんの多くは、仕事を休むことに抵抗感をもちます。同僚や上司に迷惑がかかることに、ひどく神経質で過敏になっています。また、家族にたいしても「一家の柱が働けなくなったら破滅だ」と、生活の不安を覚え、自分を責めています。

今まで何十年も働き、有給休暇すらほとんどとっていない場合もあります。健康回復こそ、自分や家族のため、会社のためになることをよく話し、そのような環境を作っていくことも必要でしょう。

会社における普段の人間関係、信頼関係が大切です。そのような信頼関係のおける人から話してもらうことがよいでしょう。職場にメンタルヘルスに理解のあるスタッフがおり、日ごろから職員の心身の健康に配慮がなされていれば理想的です。

Q:家族にできることはなんでしょうか?

A:ゆっくりと療養できる環境を作ることです。そして医療機関への定期的通院ができるよう配慮することです。患者さんは自分が何もできなくなったことにたいして罪悪感を感じています。患者さんのためによかれと思って励ましすぎたり、責めたり、焦らせることは禁物です。かえって病状を悪化させることになります。暖かく見守ることです。

必要に応じて職場や医療機関との橋渡しが必要になるかもしれません。状態に応じて患者さんの了承を得ながらその役割をとるとよいでしょう。うつ病も体の病気と同じで、治療によって回復するものですから、服薬をきちんとすることが大切です。

回復する過程で、時としてうつ状態が少し悪化したりすることもありますが、必ずまたよくなることを知っておきましょう。そして患者さんが回復したときには、周囲も一緒になって喜ぶのも人情ですが、回復した気分の背後にはうつ的状態が潜んでおり、時として自殺の試みをすることがありますので、注意して見守る必要があります。

Q:うつ病にならないためにどのようなことに心がければよいですか?

A:「腹八分目」という言葉があります。ゆとりが大切です。そして自分の心身の健康は自分で守りましょう。体調が悪かったり、気分が沈んだりすることがあれば、心身が休養を求めて信号を発していると考えてください。必要なら早めに休養をとることです。以前、通院服薬していた経験のある人は早めに医師の治療を受けることが必要です。

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